今回は、様々な先進的教育を行っている品川女子学院で、ユニークな授業にJINS MEMEを活用していただいたレポートをお届けします。
教わるだけじゃない!身近な問題を発見・調査・分析・解決
事の始まりは、高校生のチームからJINSへ届いた1通のメールでした。 そこに記されていたのは「私達は授業の一貫で__CBL__という活動を行なっています。」という内容。
どうやら__CBLとは、Challenge Based Learning__の略称で、自ら身近な問題を発見、調査した上で取り組む__【課題解決型の授業】__という事のようです...なるほど。
では、彼女たちが見つけた「身近な課題」とは一体どんなものでしょうか?
彼女たちが見つけた課題と検証方法とは
メールに記されていた課題感は、ずばり「家で集中して勉強できない事」でした。 これは筆者も耳が痛いです。
なぜこの課題に行きついたのか、お話を伺うと...
「高校生2年生になり勉強する時間が増えましたが、チームの皆で話し合っていくと『集中して勉強できることが少ない』というメンバーがほとんどでした。また、『図書館は1番集中できるが、移動時間や交通費もかかるためハードルが高い』という意見もあり、これは解決すべき課題として取り組んでみようという事になりました。」
とのこと。
そしてメールには驚きの一文が記されていました。
「集中力をデータとして可視化することができる、御社の商品であるJINSMEMEを使わせていただきたいと考えています。」
今回はメンバーのお1人が「そういえば集中メガネって何か聞いた事があるような…?」という一言をきっかけに、検索してJINS MEMEチームへお問合せいただいたとのこと!
すぐさま「お役に立てる事があるなら是非」と、授業に協力させていただく事になりました。
一番集中して勉強できる環境とは…?
さて、ここから比較・検証する事になる「環境の選定」や「検証の方法」は彼女たちが自ら考えます。 事前に行った打ち合わせでは、担任の佐藤先生も「なるべく生徒に任せて進めますので」とどこか楽しそうです。
しばらくして、「検証が終わりました。資料の確認をお願いします」とメールが送られてきました。 「集中力」をJINS MEMEで可視化したデータと考察は、なんと担当者が想像していたものとは正反対…
彼女達が一番集中できたのは
「まわりに人が多くいて、しかも、周りの人が何をしているか分かるほど近くに居る」
という環境だったのです。
なんとなく「近くに人が居ると気が散りやすい」ような先入観があったので最初にデータを見た時はかなり驚きました。
彼女たちの場合には、まわりの人たちが集中している空間に身を置くことで「話しかけられる事が無く、ある種お互いに見張られている状態のため、程よい緊張感がある」という環境が出来上がり、高い集中状態に入れたのではないかと推察されます。
そのように考えると、もしかしたら図書館への移動時間や交通費は、環境が整うのであれば案外コスパが良いのかもしれませんね...?
文化祭での掲示発表
こうして、資料の取り纏めから弊社とのすり合わせまでを彼女達自身でこなし、無事に文化祭で掲示発表されました。
発表をご覧になった先生や保護者様からは
「研究の内容は身近で非常に有用性が高い。実証するための環境も過不足なく選択されており、実験結果は論理的な考察に導かれていて素晴らしい。」
「漠然とした課題をアンケートや第三者の意見だけでとらわれず、データや数値で可視化したところが秀でていた。」
といったご感想をいただいたそうです...すばらしい!
今回の発表で、授業への協力はひと区切りとなりますが、 「同じ勉強なら高い集中力で、効率よくやる」ことを足掛かりに、是非これからも様々な課題へチャレンジを続けてほしいと思います。
品川女子学院の皆様、今回は我々の学びにもなる貴重な機会をいただき、本当に有難うございました!